KWバルブテクノロジー

 
KWテクノロジーの中心である減衰力調整バルブは、KWが特許を持つ革新的な技術と、伸び側と縮み側が個別に調整可能なダンパーを採用することにより、様々な車両車種に応じて設定することができ、乗り心地やスポーティーな動きなど車本来の性能を発揮することができます。

KWのダンパーはツインチューブシステムをベースにしています。モノチューブとツインチューブシステムはそれぞれに適した使用方法やメリット、デメリットの部分があります。KWではツインチューブシステムに重点をおいて開発をおこなっており、伸び側と縮み側と別々のバルブを設けることにより全く違ったダンパー特性を作り出すことが可能となります。またそれぞれの減衰力を調整することにより最高のパフォーマンスを生み出します。

減衰力ロースピード側を調整することでタイヤへの初期荷重をコントロールすることが可能になります。これは運転力学と車の動きに直接関連します。KWが特許を保有する縮み側の減衰力調整バルブは車体において大変重要なロースピードの縮み側のダンピングを乗り心地と安全性に重要なハイスピードの減衰力を何ら損なう事なく幅広く効果的な範囲で調整することを可能にします。この技術はセットアップにおいて他社製品より優れた点です。


KWテクノロジーの詳細

リバウンド(伸び側)調整機構は損傷を防ぐ為ピストンロッド内に埋め込まれています。
ピストンロッドガイド&シーリング
リバウンド(伸び側)バルブテクノロジー
バンプ(縮み側)バルブテクノロジー
ピストンロッドガイド&シーリングシステム
KWのシーリングシステムは純正装着品より高品質で、交換も可能です。
アルミニウムナットで簡単に開けることが可能ですので、メンテナンスが容易に行えます

高強度アルミニウム製ナット

NBRシーリング

スライド式カラー

オーリング(耐熱性フッ素ゴム)

ガイドブッシュ

DUスライド式ベアリング

リバウンドバルブスペーサー


 

 
 
 
 

リバウンド(伸び側)バルブテクノロジー

 

リバウンド“ハード”に設定されている時のオイルの流れ
  • リバウンドバルブのバイパスが閉じている時
  • グラフのようにリバウンド力は上がっていきます (グラフ赤線)
  • 減衰力はあらかじめ調整されたスプリングバルブによって決定されています


結果:

リバウンドの調整は車両のローリングを抑える
ブレーキやアクセル操作の際の車両の揺れを抑えることが可能
 
 
リバウンドが”ソフト”に設定されている時のオイルの流れ

  • 伸び側調整のバイパスが開いている時
  • グラフのようにリバウンド力が下がっています(グラフ青線)
  • バイパスを流れるオイルの量(黒い矢印)はあらかじめ設定された量以上は流れない

結果:
リバウンドを弱めると乗り心地が良くなる


 
 
 
 
 
 
 
 

バンプ(縮み側)バルブテクノロジー

 
ボトムバルブが閉じている状態のオイルの流れ

上部:縮み側のストロークが始まる前のボトムバルブのバルブが閉まっている状態
下部:ストロークが始まったときのボトムバルブが下がりオイルが流れます
 
  • ストロークスピードが遅いときオイルはボトムバルブを流れます(黒い矢印)、ストロークスピードが速いとき、ある一定の負荷を超えるとブローオフバルブが開きそこからオイルが流れます(白い矢印)
  • ボトムバルブを閉じるとグラフは力強い曲線を描きます(グラフ赤線)

結果: 
バンプ側減衰力を硬めにすることでコーナーで車両を安定させることができます

 
ボトムバルブが開いている状態のオイルの流れ
上部:縮み側のストロークが始まる前のボトムバルブのバルブが閉まっている状態
下部:ストロークが始まったときのボトムバルブが下がりオイルが流れます
 
  • ストロークスピードが遅いときオイルはボトムバルブを流れます(黒い矢印)、ストロークスピードが速いとき、ある一定の負荷を超えるとブローオフバルブが開きそこからオイルが流れます(白い矢印)
  • ボトムバルブを開くとグラフは低速域において緩やかな曲線を描きます
結果:
ボトムバルブを調整することで低速域でのダンピングコントロールが可能となります。また、高速域でのブローオフ開閉タイミングはボトムバルブの開閉によって変わることはありません。